
口内炎にはいくつか種類があり、その症状や原因は様々です。
最も多いのは、円形の白っぽい潰瘍ができるアフタ性口内炎です。
口内炎の原因は、原因がはっきりと特定できないもの(ストレス、免疫力の低下なども含む)と、ウイルスや細菌の増殖といった原因が特定されるものの2つに大別されます。
■ 原因
ウイルス、免疫力の低下、栄養障害、ストレス、粘膜の損傷など
■ 症状
粘膜に多数の円形の潰瘍ができる、痛み、灼熱感、まれに摂食困難となる
■ 治療法
口腔内の清掃、副腎皮質ホルモン軟膏の塗布、栄養補給
■ 原因
プラーク、被せ物や義歯の不適合、温熱や放射線などの物理・化学的な刺激、さまざまな感染によるもの
■ 症状
粘膜が赤くなる
口臭、灼熱感、刺激による痛み、唾液の分泌が多くなるなど
■ 治療法
原因の除去、口腔内清掃(うがい)、抗菌薬投与
■ 原因
ウイルス、細菌の感染や全身抵抗力の低下(疲労、免疫不全など)
■ 症状
粘膜が赤くなる
潰瘍ができる
黄白色の膜ができる
出血しやすい、痛む、触れると痛む、口臭、灼熱感、発熱、リンパ節の腫れ、全身の倦怠感など
■ 治療法
原因の除去、口腔内の清掃(うがい)、抗菌薬投与
■ 原因
重症な栄養障害、免疫能の低下、重症な感染症など
■ 症状
初期は歯茎に限局しているが、口の中の広範囲に拡大する、病変が進行すると、高熱、食欲減退などの全身的症状を伴う
■ 治療法
誘因となった全身的疾患の改善、抗菌薬投与
■ 原因
放射線治療によるもの
■ 症状
初期は粘膜が赤くなり、腫れ、やがて紅班、びらん、潰瘍を形成する
白色または淡黄色の膜で覆われている
痛み、灼熱感、出血しやすい
■ 治療法
放射線治療を中止すれば治癒に向かう、口腔内の清掃(刺激のすくないうがい薬)